今回は、簡単に契約書の基本様式について。
①契約書タイトル まずはこれですね。できれば契約書の内容を具体的に表示しているようなものが好ましいです。委託系の契約書ですと、「業務委託契約書」とされる場合が多いかと思いますが、できればどういった業務委託なのかというのを記載されていると良いかなと思います(例:広告物制作業務委託など)
②収入印紙収入印紙はタイトルの左あたりの余白に貼付すると良いかと思います。
収入印紙の必要な契約書なのかどうかや収入印紙額は個々の事例によって異なってきますので、それはまた別途このブログで説明したいと思います。
尚、収入印紙が必要な契約書に収入印紙が貼ってなくても、契約内容が無効となるわけではありません。が、税務調査等で収入印紙が貼っていないことが判明した場合、本来の収入印紙額の3倍の金額を納めなければならなくなります。
③前書き前書きは、当事者の表示、契約の目的などをさらっと2行~3行程度で記載します。あまり書き過ぎる必要はありません。
④目的条項第1条~のように契約内容を条文ごとに詳細に記載していきます。
この記載内容が契約書の内容となります。
⑤後書き「本契約の成立を証するため、本書2通を作成し、甲乙各記名押印のうえ、各1通を保有する。」といったように、契約書を何通作成し、お互い保有するのかといったことを記載します。
⑦作成日付この日付は必ず記載が必要です。契約書内で「契約期間は契約締結日から1年間とする」といった具合になっている場合、この作成日付がないと契約締結日が明確に算出できなくなってしまいます。
⑧当事者の署名・押印最近はタイプによる記名もよく見かけますが、できれば直筆署名の上で押印された方が好ましいです。
当事者が法人の場合、代表取締役等の決済者の署名と会社員(丸印)を押印するという形になります。
以上、今回は契約書の様式というものを簡単に説明致しました。
次回以降は、個々の契約書の事例などを取り上げていきたいと思います。
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2010/08/28
契約書式
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